「じゃあとっしー、次は『ありがとう』って書いて!」 

居間の床に座っている俺の傍らでゆっくりまりさが目を輝かせながら催促してきた。 
俺が床に広げてある紙に「ありがとう」と書くとまりさはそれをじっと見た後、ペンを口でくわえて模写する。 

「おいおいそれじゃあ『あいがとつ』だ。『り』は右側が長くて、『う』は上の点を忘れるな。そう、そんな感じだ」 

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